なんでピルージはペルセポリスとも言われるのか

【イラン】

 アジア3大ダービーに数えられるテヘランダービー。
 (あと2つはコルカタと千葉)

 

 そのカードはエステグラル−ペルセポリス戦なのですが、
 アジアンサカヲタで頭を悩ます一つとして、

  イランのピルージとペルセポリスは違うチームなのか?
 
 ということがございます。


 結論で言うと、同じチームなのですが、なんで2つも名前があるんじゃーと
 思っていたところ、いい本に答えがあったので中身をまとめます。



 1919  第一次世界大戦後、レザーハーンによるクーデター、
        皇位に就任、パフラヴィー朝創設

       ○国家近代化の一環として、体育の授業を推進
      
        ・ドイツの訓練法を学校のカリキュラムに
        ・軍にサッカーの試合を行わせる

         「1920年代半ばまでにフットボールは現代化の象徴となり
          やがて試合内容も最高レベルにまで高められた」- イランの歴史家
 
        ○外国人経営のミッションスクールでサッカーを行う

       ○アングロ・ペルシアン・オイル社の従業員がサッカーを行う


        ⇒近代化の流れに反抗するムッラー(聖職者)たちの反発も一部にあり

        ・モスクの土地を強制収用、サッカー場に作り変える
        ・短パンがイスラム法に反している
        ・レザー・ハーンの聖職者に対する扱いに不満


 1941  レザーハーンの息子モハンマド・レザー・パフラヴィーが皇帝に
  
         ・皇太子時代(=サカヲタ)
    
          ・スイスのロージースクールでサッカーをプレイ
          ・帰国後、士官学校でFWとしてレギュラー

 
         ○親米路線のもとで近代化・工業化を行う「白色革命」を提唱

          ⇒地方から多くの移民が工業化された街へ移動

           ・休日の娯楽としてサッカー観戦が広がる
           ・放送の発達により、テレビ観戦が可能となる
      
         ○アジアカップ68

          ・対イスラエル戦でサッカー人気が決定的に

            イラン 2−1 イスラエル
 

  70’S サッカーブーム到来

        ○クラブチームでの人気高まる

        ⇒王室もその人気を利用

         ・王室  :タージ       Taj を応援
         ・国王の妻:ペルセポリス Persepolis(タージのライバルチーム)を応援        
     
        ⇒”体制=サッカー”という認識が反政府感情
          (現代化により軽んじられてきた宗教方面)に広がる


 1979 イラン革命  

             ○ 革命側の”旧体制”のシンボルとしてのサッカーをみなす動き

       ・厳格な禁欲主義者たちは、サッカーは下劣なスポーツと
        いう見解を発表

       ・テヘラン大学サッカー場を祈祷の拠点に

       ・スポーツ(サッカー)クラブの国有化、名前を変更

        ⇒タジ(クラウン、冠) をエステグラル(自主)に

        ⇒ペルセポリス(都市名)をアザディ  (自由)に
         ※その後ピルージ (勝利)に名称変更するも、今も元の名前で
          呼ばれる場合が多い。      

   80’s 資金援助のカットなどから、リーグなどの規模が大幅に減る


      90年代以降は、wikiを読んでくだされ。


総合クラブとしてはPersepolis Athletic and Cultural Club.
ってなっているので、そっちの方が有名なのかもしれませんが、
東京Vを読売って言う感じで居てほしいなあ、とかも思います。



※「サッカーが世界を解明する」 - フランクリン・フォア著
  ”第9章 イスラムの願い テヘラン”よりまとめ
posted by TDFR at 2007-05-25:13:31: | Comment(1) | TrackBack(0) | 西アジア | edit
この記事へのコメント
失礼いたします
Posted by エロ at 2008年01月26日 00:05
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